author-banner
るな
るな
Author

Novels by るな

実は、俺⋯受けなんです!

実は、俺⋯受けなんです!

ギャップに悩むエリート商社マン(受け)がハマった相手は年下大学生(攻め)だった。 容姿端麗、頭脳明晰、エリート商社マンの高嶺司は、今夜も好みの男性と熱い夜を過ごしていた。 けれど、彼が満たされることはない。 なぜなら、司には秘密にしている性癖があった。それは、攻めではなく〝受け〟だということ。 そんな時に出会った大学生の涼。 司は欲求を満たしてくれる涼との営みに次第に溺れていく。 しかし、涼にも秘密があって…… 過激な駆け引きの末、拗らせた2人が辿り着く結末とは?
Read
Chapter: 君以外欲しくない
食事を終えた俺は、一人掛けのソファーに座り、寛いでいた。涼は俺のすぐ傍の畳に寝転んでいる。「畳って落ち着くね。俺ん家のアパートに和室はないから」「それをいうなら、俺のマンションにもないな」「司さんのマンションは、桁違いに豪華だからね」「でも、あの家に独りは寂しい時もある」そういいながら、俺は煙草を一本咥え、火をつけた。「俺も頂戴」「だめ」「なんで?」「身体に悪い」「司さんは吸ってるじゃん」「やめられなくなるから」「ふーん」すると、涼は起き上がり、俺と向き合った。そして俺が煙を吐いた時、涼は俺の唇にキスをした。「まずっ」「ははっ、だから言っただろ」俺は灰皿で煙草の火を消した。「こっち来る?」「うん、行く」涼は俺の膝の上に座った。俺は涼を後ろから抱き締めた。「司さん、くすぐったいよ」「ん?」「わざとでしょ」「うん」ずっとこのままで居られたら。そう思うくらいに、今、俺は満たされている。「ねぇ、司さん、家に帰ったら何したい?」「ゆっくり寝る」「なにそれ」涼が笑った。俺は思い切って涼に聞いてみることにした。「あのさ、前にも話したけど、俺のマンションに来ないか?」「ほんとにいいの?」「もちろん」俺が体調を崩す前、同棲の話はした。だが、俺の体調が落ち着くまではと思い、それから話さずにいた。「俺も司さんと一緒に住みたい。残りの休みのやること決まったね」「そうだな」「でも、俺、荷物少ないから、引っ越しすぐに終わりそう」「早く終わったら、引越し祝いしようか」「蕎麦食べるの?」「それもいいな。早めに涼のご両親にも挨拶にいかないと」「うちはいいよ」「さすがにそれは……」「分かった、なら今言う」「今!?」「そんなに驚かなくても大丈夫だよ」涼は机に置いてあるスマートフォンを手に取り、電話を掛けた。もちろん、その相手は……「もしもし、母さん。俺だけど、うん、元気だよ。今日は話したいことがあってさ。前に話しただろ?司さんのこと。一緒に住むことにしたから。うん、その報告。近いうちに、司さんと会いに行くね。ありがとう。母さんも、体調気をつけて。またね」涼は電話を切った。「これで大丈夫」「いいのか?」「うん。母さんには司さんとのこと話しててさ」「俺の休暇中に、ご挨拶に伺おうか」「そうだね。って、司さ
Last Updated: 2026-06-28
Chapter: 君以外欲しくない
俺と涼は再び露天風呂に浸かっていた。「明日には帰らないとね」「そうだな」「あっという間だなぁ」涼が外を眺めながら呟いた。「また旅行しよう。二人で」「行く!次はどこがいいかな?司さんの行きたいところは?」「涼しいところ」「司さん、暑いの苦手?」「苦手」「海とか、プールは?」「却下」俺はきっぱりと答えた。「えー、司さんと夏らしいことしたいのに」涼の言葉で俺はふと、旅館の入口で見たポスターを思い出した。「花火」「ん?」「今夜、この近くで花火大会があるらしい」「ほんと!?」「ああ」「行く!行きたい!」涼は嬉しそうな顔で俺を見た。「分かったよ。行こうか」「やった!」涼は自分の気持ちに素直に生きている。そこが俺には羨ましくもあり、愛おしくもある。「司さん、のぼせた?」涼は心配そうに俺の顔を覗き込んだ。「大丈夫だよ」俺は涼に微笑み、額にそっとキスをした。「司さん/ずるい……//」「ははっ、先出るから」「え、キスして逃げる気?」「さぁな」涼と過ごす穏やかな時間は、俺にとって何にも代えがたいものだ。俺たちは、昼食の時間まで部屋でまったり過ごすことにした。「昼食は、部屋に運んでもらうか?」「うん、それがいい!」「分かった」早速、俺はその旨を受付に伝えるべく、部屋から電話を掛けた。「はい、その時間で。はい、よろしくお願い 致します」すると、涼が俺を見つめていた。「どうした?」「司さんは格好いいなと思って」「いつもと変わらないだろ?」「だから、何時も格好いいんだよ」涼は上目遣いで俺を見た。「こんなに格好よくて、優しい人が、俺の恋人だなんて未だに信じられないよ」やばい、可愛すぎる。ベッドでは俺を攻めまくるくせに、普段はこんなにも可愛い涼に俺は溺れっぱなしだ。「涼、俺に襲われたいの?」「襲えないくせに?」すると、涼は俺の首に腕を回した。「司さんは格好いいけど、あなたを抱くのは俺だから」涼は下唇を舌でペロッと舐めた。先程の可愛い涼は何処へ……「今夜も楽しみだね」涼は悪戯な笑みを浮かべた。コンコンコン……その時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。俺は立ち上がり、ゆっくりとドアを開けた。「失礼致します。お食事をお持ちしました」「ありがとうございます」「お部屋までお運びしてもよろ
Last Updated: 2026-06-28
Chapter: ひとを愛するということ
部屋に入ると、俺は涼を壁際に追い込みキスをした。「んん……/司さん、どうしたの?」「ぐっすり寝たら、したくなった」「まだ朝だよ?」「関係ない」俺はズボン越しに涼のモノを撫でた。「だめ、だよ……」涼の目付きが変わった。その目をみると身体の奥がぞくぞくする。俺はそっと涼の首筋に吸い付いた。「はぁ……あんまり煽らないでって昨日も言ったのに」「涼もやりたくなった?」「うん」俺達はお互いの服を脱がせながら、ベッドまできた。「涼、風呂は?」「あとでいい」涼は俺を見下ろすと、人差し指で上半身をなぞった。今、堪らなく涼が欲しい。「司さん、立ってるね。ここ」涼は俺の左の乳首を甘噛みした。「んん……//」俺の口から抑えきれず声が漏れた。追い討ちをかけるように、涼は乳首を親指と人差し指で強くつねった。「痛っ、それやだ//」「嫌なの?」「ん/」「じゃあ、やめる?」「やだ……//」「司さん、やだばっかり」「だって、涼が……//」「俺が何?」涼は俺の目を見て言った。俺は恥ずかしさのあまり目を逸らした。「こっち見て」「恥ずかしい//」「ねぇ、顔見せて?」俺は優しい涼の声に思わず顔を上げた。「やっと見てくれた」俺は涼の妖艶な表情に目を奪われた。早く涼に抱かれたい。俺の身体は疼き出した。「涼……//」「ん?」俺は涼を見つめた。「司さん、言わないと分からないよ?」焦らされる。それが余計に俺を興奮させた。何と言えば涼は俺に触れてくれるのだろうか?「触って……欲しい//」「可愛い、司さん」涼は俺の唇にキスをした。俺は更にキスを求め、涼の首に腕を回した。「好きだよ、司さん。これからも、俺だけを見ててね」「うん」俺は頷いた。「我慢できないの?」「ん/」「こっち来て?」涼は俺を自分の上に座らせた。「自分でやってみて。見ててあげるから」今日の涼は意地悪だ。だけど俺はいつも以上に興奮していた。自分の性癖に笑ってしまう。俺は自ら入り口を解し、腰を沈めた。「んああっ//んん……///」俺の口から声が漏れた。そんな俺を涼は瞬きもせずに見つめていた。「見ないで……//」「見て欲しいんでしょ?」「違う/」すると、涼は起き上がった。そして至近距離で俺を見つめた。「ふふっ、司さん、可愛いね」「可愛くない、んんっ
Last Updated: 2026-06-28
Chapter: ひとを愛するということ
力尽きた俺は布団に倒れ込んだ。そんな俺を涼が優しく抱き締めた。「幸せ」「涼って、俺の髪撫でるの好きだよな」「うん、好き」「それ気持ちいい」「ならもっと撫でようか?」すると、涼は俺の髪をくしゃくしゃっとした。「おい、それは力強すぎ」「注文が多いなぁ」他愛ない会話をしながら、俺たちは笑い合った。涼の腕の中で、彼の体温を感じた。こんなにも幸せなことはない。俺は涼を見つめた。「ん?」「愛してる」「……ずるい/」「ははっ、顔赤いぞ」「司さんのせいだからね//」涼は俺の唇に何度もキスをした。「ちょっ、キスしすぎだ/」「仕返しだよ」俺も負けじと涼の首筋に吸い付いた。「んん……///」 「付いた」「司さんが痕付けるなんて珍しい//」「だめだったか?」「ううん、嬉しい」「それならもっと付けようかな」「ねぇってば、今日は寝よ」「分かったよ。仕方ないな」「司さんが寝ないならもう一回するけど?」「それは遠慮しておきます……」「遠慮しなくていいのに。司さん、こっち来て?」「ん」「俺も愛してる」涼は俺を優しく抱きしめ、額にそっとキスをした。____________「おーい、司さん起きて。朝だよ」「……まだ眠い」俺は布団を被った。「司さーん。隠れてないで出てきて。朝ごはん食べに行くよ」「……寒い」「もう!寝ぼけてないで。起きて」涼は俺から布団を剥いだ。「さむっ、無理。眠い」「司さんは朝が弱いよね。そういう所も可愛いけどさ」「俺は可愛くない。それより、布団返して」「嫌だ。また寝るでしょ?」「うん」「うん、じゃないよ」涼は俺の両手を引っ張り、布団に座らせた。「おはよ、司さん。寝癖ついてる」「直して」「いいよ。ついでに、顔も洗いに行こう。目が覚めるよ」「嫌だ、動きたくない」「ふふっ、久しぶりの駄々っ子だね。でも、可愛いから許すけど」涼は俺の頬にキスをすると、優しく微笑んだ。「司さん、朝ごはん食べに行こ」「ん……」俺は眠気眼を擦りながら、立ち上がった。「お腹空いてないの?」「空いた」「って言いながら、寝てるよ」「ん……起きてる」「でも、目開いてないよ?」「瞼が重いだけ」「それを寝てるって言うんだよ」「もう少しだけ。あと一分、いや、三分」俺は涼に抱きついた。涼の匂いと体温が心
Last Updated: 2026-06-26
Chapter: ひとを愛するということ
「はぁ……気持ちいい」露天風呂のお湯加減は最高だった。疲れた身体を癒してくれる。貸切なので、気兼ねなく露天風呂を満喫できる。贅沢な時間だ。「涼、もっとこっち来たら?」「う、うん//」いつもなら涼の方から抱きついてくるのに今日は珍しい。俺の呼び掛けに涼は少しづつ距離をつめた。そして、手が届く距離に涼が来たところで、俺は彼の腕を掴んで、自分の方へと引き寄せた。「いつもと逆だな」「今だけね/」「そうなのか?」俺は涼の顔を覗き込んだ。すると、涼は俺の唇にそっとキスをした。「今日の司さんは格好良すぎてずるい」俺は思わず涼を強く抱き締めた。胸の奥から熱いものが込み上げてくる。「司さん?」「……しよ」俺はいつぶりかの言葉を呟いた。「いいの?司さん、体調は?」涼は振り返り、俺に尋ねた。「大丈夫」 「良かった。元気になって」「うん」 俺は涼の肩にそっと口付けした。「司さん、出ようか」「そうだな」涼は立ち上がり、俺に手を差し出した。「足元、滑りやすいから」「ありがとう」俺は涼の手を取った。涼は俺のことを格好いいと言ったが、彼の方こそ格好いい。そして、俺はそんな涼に心底惚れている。部屋に戻ると、俺は浴衣に着替えた。このあと、脱がされることは想定内だが、湯冷めをしたら元も子もない。「司さん、ここ座って」涼は俺を椅子に座らせると、ドライヤーで髪を乾かし始めた。休暇中はほぼ毎日、涼が俺の髪を乾かしてくれている。「髪、サラサラだね。白髪もないし」「おい、俺はまだ若い」「ははっ、そうだね~、まだ若いね~」「涼、俺をからかってる?」「だって、司さんが可愛いから」そういいながら、涼は俺に微笑んだ。この顔を見せられたら俺はなんでも許してしまう。「よし、乾いた」「ありがとう」すると涼は座ってる俺にキスをした。「司さんに、触れるのはいつぶりだろ?」「そんなにしてなかったか?」「うん。俺たちには珍しいくらいしてない」「その節は、心配かけて本当にごめんな」「ううん、司さんが元気ならいい」涼は座っている俺の手を取り、ベッドへと寝かした。「そんなに優しくしなくても俺は平気だぞ」「司さんが良くても俺が優しくしたいの」その言葉通り、涼は俺の頬に優しく触れた。そして、俺の目を見つめこう告げた。「愛してるよ、司さん。
Last Updated: 2026-06-25
Chapter: 旅のはじまり
「おはよ、涼。朝だぞ」「司さん、おはよう」「眠い?」「うん。でも起きないと」涼はゆっくりと起き上がり、伸びをした。「今日は楽しみだね」「そうだな」「たくさんゆっくりしようね」「ああ」「司さん、好き」「ん///」「照れてる、可愛い」「おい、からかうな/」「だって、本当の事だから。朝から愛を伝えてただけだよ」涼は楽しそうに笑った。一方、俺は涼のペースに振り回されっぱなしだ。たまには年上の威厳を示したいと思うのだが、涼の方が一枚上手で悔しい。「俺も好き」「ん?なに?」「だから俺も涼が好きだ/満足したなら、シャワー浴びてきて」「はーい」俺の告白を聞いた涼は、満足した様子で足取りも軽やかにバスルームへ向かった。____________「司さん、こっち」「ああ」「これ切符ね」「ありがとう」「ホームはあっちだから」「涼は電車に詳しいな」「俺、電車通学だから」俺は何年ぶりに電車に乗るだろう。ここ数年、移動は車に頼りっぱなしだ。「俺も学生の頃は、電車で通ってたわ」「司さんの学生時代ってどんな感じだったの?」「うーん……電車では読書してることが多かったな」「モテたでしょ?」「まぁ、否定はしない」「分かってても妬くわ」涼はわざとらしく言った。「涼だって、大学でモテるだろ?」「だとしても、司さん以外興味ないから」完璧な答えだ。真のモテ男は涼のことをいうのだろう。「司さん、電車来るって!急ごう!」涼は俺の手を握るとホームまで駆け出した。まるで学生に戻った気分だ。 たまにはそれもわるくない。「席空いててよかったね」「そうだな」俺と涼は並んで座った。今の時刻は午前10時。通勤通学ラッシュが落ち着いた頃なのだろう。俺が辺りを見回していると、涼が俺に問いかけた。「前から聞きたかったのだけど、司さんはスイートルームばっかり泊まるの?」「いや、ここぞって時に泊まる」「ふーん。なるほど」「なんだ?」「俺の時も?」涼は俺の耳元で囁いた。「おい///」「司さん、電車では静かにしないと」この確信犯め。俺は涼の顔を睨んだ。だが、そんなことは気にもとめない様子で、涼は俺に微笑みかけた。「楽しい旅行にしようね」「そうだな」「あとね、司さん。次の駅で降りるよ」「もう着くのか」「話してたらあっという間だった
Last Updated: 2026-06-23
番犬に噛まれた夜

番犬に噛まれた夜

番犬は従順なフリをして飼い主を束縛する。 全ては、拗らせた恋心ゆえ。 犬飼宗介は仁科理久は隣同士に住む幼なじみで、大学生になった今でもいつも一緒にいる。 イケメンだけど強面な宗介は、気弱な理久の番犬として彼に変な虫がつかないように見張ってきた。 宗介はこの関係がこれからも変わらずに続くと思っていた。 あの夜、理久が宗介の知らない男に抱きしめられている現場を目撃するまでは……
Read
Chapter: 番犬の脅威
久しぶりに昔の記憶が蘇った。あの頃は、ただ、理久の傍に居られたらそれで満足だった。 なんて、綺麗事か。俺はいつだって、理久の一番近くに居たかった。理久が欲しかったのだ。それが叶った今、俺の欲望は募るばかりだ。理久と何度身体を重ねても、またすぐに彼を求めてしまう。何度キスしても足りない。できることなら、理久をこの部屋に閉じ込めて、誰の目にも触れさせたくない。俺だけの世界に理久を連れて行けたらどんなにいいか。だが、実際にそんなことをしたら、理久は俺から逃げてしまうかもしれない。俺の事を嫌うかもしれない。そんなこと耐えられない。だから俺はこの願望を心の奥底に沈めて、理久に笑顔を向ける。そう、今、俺がしてるように……「理久、朝だぞ」「宗介だ。おはよ」理久が俺に抱きついた。「寝ぼけてるのか?」「うーん……」「可愛いなぁ」俺は理久に微笑んだ。この笑みの奥の感情は隠したままで。「ほら、早く起きないと遅刻するぞ」俺は寝起きのわるい理久の身体を揺すった。「宗介も寝ようよ」完全に寝ぼけている。「俺は一限から講義があるんだ。理久もだろ?」「あっ!そうだった!起きる」理久は思い出したかのように起き上がった。そして辺りを見回した。「どうした?」「眼鏡がない」理久は視力がわるく、普段はコンタクトをつけている。風呂上がりは眼鏡をかけているのだが、枕元に置いたはずの眼鏡を理久はよくなくす。「宗介、そっち落ちてない?」「ないけど」「まじか……」実は、床に落ちていた眼鏡を見つけた俺は理久に気づかれないように拾っていた。「理久、洗面所まで連れて行ってやるよ。階段危ないし」「ありがとう」理久は俺に掴まろうと立ち上がったが、バランスを崩して俺の上に倒れ込んだ。「ごめん!宗介。怪我ない?」俺を心配そうに見つめる理久が愛おしくて堪らない。「大丈夫」「良かった。って、それ!」俺の胸ポケットに入っている眼鏡に理久は気づいたようだ。「宗介、拾ってたんだ」俺は寝転んだまま、理久に眼鏡をかけた。「これで見えるか?」「よく見える///」理久は俺を見つめながら、頬を赤らめた。「おはよ、理久」「おはよう、宗介//」「キスしていい?」「恥ずかしいから//」俺は起き上がり、理久の口を塞いだ。「キスの時は眼鏡は邪魔だな」「もう、宗介ったら//」
Last Updated: 2026-04-26
Chapter: 番犬の邂逅
しばらくすると、理久の規則正しい寝息が聞こえてきた。 俺の胸にすっぽりとおさまる理久。俺は理久を優しく抱き締め、頭を撫でた。そして、理久の寝顔を眺めながら、俺は彼を守ると決めた日のことを思い出していた。 遡ること、十数年前。俺の隣の家に理久が引っ越してきた。その頃の理久は、とにかく可愛らしかった。俺は不覚にもときめいてしまった。しかし、その容姿が原因でいじめられることも多かった。 「お前、気持ち悪いんだよ」 「やめて、痛い!」 俺は理久が同級生に髪の毛を引っ張られている現場を目撃した。そして、居ても立ってもいられず応戦した。 「お前ら、妬みか?格好悪いぞ」 「なんだ。宗介か。宗介も思うだろ?こいつのこと気持ち悪いって」 俺は怯えている理久を見た。そして、同級生に言い放った。 「そんなこと思ったことないね。それよりも、俺の友達を傷つけたら許さないから」 小学生の頃から、俺は背が高く、喧嘩も強かった。そのせいか同級生たちは、血相を変えて逃げていった。 「もう大丈夫」 「ありがとう」 俺は理久に手を差し出した。 「僕たち友達なの?」 「嫌だったか?」 「ううん、嬉しい!!」 この時の理久の笑顔を俺は今でも鮮明に覚えている。 「よし、決めた。今日から俺が理久のボディーガードになる!」 「宗ちゃんが守ってくれるなら安心だ。」 「宗ちゃん?」 「ん!友達だから」 この瞬間、番犬が誕生した。 その日から毎日、俺は理久と過ごすようになった。朝、理久を家まで迎えに行くのが俺の日課になったのもこの頃だ。眠そうな理久の手を引いて、学校までの道のりを歩く。俺は理久のボディーガードだ。理久を傷つける全てのものから彼を守る。本気でそう思っていた。 月日は流れ、俺たちは中学生になった。思春期を迎えた俺と理久だったが、相変わらずいつも一緒に居た。俺達にはそれが当たり前だった。だが、周りの目は違った。ある日の放課後、委員会を終えた俺は理久が待つ教室へと急いだ。 「理久、お待たせ」 「宗ちゃん、お疲れ様」 「帰ろうか」 「うん」 俺たちはいつものように並んで帰り道を歩いた。ただいつもと違い、理久が一言も話そうとしなかった。理久の異変に気づいた俺は、彼に問いかけた。 「なんかあった?」 「変だって」 「何が?」 「俺と宗ちゃん。男同士なのに
Last Updated: 2026-04-25
Chapter: 番犬の癒し
俺は理久を抱き締めながら、寝顔を眺めた。長い睫毛に、白い肌。俺は理久の頬にそっと触れた。「ん……」 「起きたか?」「……宗介」俺は理久の唇に軽くキスをした。「途中で寝ちゃったのか。ごめん」「ううん。それより起き上がれるか?」「なんとか」理久は腰を擦りながら起き上がった。すると、理久の中から出てきた俺の欲望がシーツを濡らした。「宗介//これって……」「理久が起きてから掻き出そうと思って」「ん//」「風呂場行こ。やってあげる」「自分でやるよ/」「立てないのに?」「それは宗介が!/」「わかったから、じっとしろ」俺は理久を抱きかかえると、強引に風呂場まで運んだ。「理久、ここ座って、足広げて?」「嫌だ/恥ずかしい//」「しっかり出さないと」理久は顔を真っ赤にしながら、俺の言う通りに足をひらいた。俺は理久の中に指を入れ、少しづつ自分の欲望を掻き出した。指には白くドロっとしたものがまとわりついた。「俺のたくさん入ってる」「だって、宗介が奥までするから//」「そう言いながら、今もここ、ビクついてるぞ」「んぁっ……/////」俺は理久の入口をそっと撫でた。「だめ、宗介/」「どうして?」「また欲しくなる//」「そうだよな。折角、綺麗にしたからな」そこで、俺は自分のモノを理久のモノに擦り付けた。「あぁっ/」「いれないから」「んん……/////」風呂場には、理久の喘ぎ声と、俺の吐息が響いていた。「宗介、激しすぎ。腰動かない」「わるかったって」「ほんとにそう思ってる?」理久は俺のベッドに寝転びながら、上目遣いで言った。「思ってるよ」「ふーん」「まだ怒ってるのか?」「怒ってない。けど……」「けど?」「そこは察しろよ/」と言われても、言ってくれないと分からないこともある。「大学の課題があるから、理久は先に寝てていいよ」「宗介は俺が先に寝てもいいんだ」また怒らせたか?「いや、そういう訳じゃ……」「宗介は昔から鈍感だからね」「ん?」「もういい。寝る!」理久は完全に拗ねてしまった。俺は一旦、課題にキリをつけるとベッドの縁に座った。「理久、こっち向いて?」「嫌だ」俺はそっと理久の首筋にキスをした。「ひゃっ/」「どんな声出してるんだよ」「宗介がそんな所触るから/」「理久、おいで。一
Last Updated: 2026-04-23
Chapter: 番犬の烈情
「理久、先に風呂入ってきていいよ」「一緒に入ろうよ/」「いいのか?」「うん//」頬を赤らめながら、俺を誘う理久が愛おしくて堪らない。今すぐにでも理久を抱き締めたい。 理久が好きだ。好き過ぎて、おかしくなりそうなくらいに。「なら入ろうかな」俺はソファーから立ち上がった。すると、俺の背中に理久が抱きついた。「宗介は、どんな俺でも一緒に居てくれる?」「うん。居る」「なら、今すぐ抱いて」理久の様子が変だ。俺は理久と向き合い、彼の目を見つめた。「今、俺の事見ないで」「どうして?」「ずるいから、俺」「それは俺もだ」俺は理久の唇にそっとキスをした。「俺は理久が好きだよ。きっと、理久が思っている以上に」すると理久は顔を上げ、俺の首に腕を回し、キスをした。理久の舌が俺の口内を舐め回す。そして、理久は俺を床に押し倒した。「俺は宗介が思っているような人間じゃない。今でも、宗介に抱かれたくて堪らない」初めてみる理久の男の顔は、ゾクッとする程、色っぽかった。「理久、綺麗だ」俺は理久の耳元で囁いた。「宗介は余裕なんだな」理久は呟きながら、俺のシャツのボタンを1つずつ外した。「悔しい」そういいながら、理久は俺の身体に舌を這わせた。「んっ」 思わず声が漏れてしまう。「宗介、気持ちいいの?」理久が上目遣いで俺に問う。余裕なんて初めから微塵もない。ただ、理久には余裕のある男に見られたかった。理久はそんな俺のちっぽけな見栄を崩していった。「ね、宗介。答えて?」「どう思う?」けれど俺は本心を隠した。「身体に聞けばいいか」「おい、そこは……/」理久は俺の下着を下ろすと、反り勃ったそれを躊躇いもなく口に含んだ。「んんっ……」「ふふっ、宗介のそういう声初めて聞いた」「理久、離せ」「嫌だ。どんな俺でも一緒に居てくれるんでしょ?」「それとこれとは別だ」「宗介は素直じゃないなぁ」目の前に居るのは誰だ?本当に理久なのか? 「仕方ないな。宗介が気持ちいいって言ったらやめてあげる」そんなこと、言えるわけがないだろ。俺は口をつぐんだ。「残念、聞きたかったな」そういうと、理久は再び俺のモノを口に含んだ。「んんっ……やばっ、いっ」「あーあ、いっちゃったね」「理久が触るから」ゴクンッ…… 「宗介の味だ」「おい、出せって」
Last Updated: 2026-04-22
Chapter: 飼い主の秘密
俺は仁科理久。隣同士に住む犬飼宗介とは幼なじみだ。そして、俺は宗介のことを〝番犬〟と呼んでいる。理由は、どんな時でも俺の傍に居て、守ってくれるから。そんな宗介の事が俺は前から好きだった。自分がゲイだと気づいたのは中学生の頃。周りの同級生が異性を意識し始めた頃も、俺は宗介しか見ていなかった。宗介はモテた。背も高く、頭もいい。その上、イケメンだ。年齢に似合わず、物静かな所も人気だった。だけど、宗介が彼女を作ることはなかった。俺は淡い期待を持った。もしかしたら、宗介も俺と同じなのではないかと。だが、それを聞く勇気もないまま、月日は流れ、俺たちは大学生になった。相変わらず、宗介は俺の面倒をみてくれる。でも、宗介と居ると辛い。きっと、宗介は女の人が好きだから。俺のこの気持ちが報われることはない。 だから俺は、大学で俺に好意を持ってくれたひとと関係を持とうと思った。最低だが、正直、誰でも良かった。だけど、その人に抱き締められた時、俺の全身が宗介以外の男に触れられることを拒んだ。その現場を宗介が見ているとも知らずに……あの時の宗介の表情は、今でも鮮明に覚えている。嫉妬に狂った宗介は美しかった。何度この日を夢見ただろうか? どんな形でもいいから、俺は宗介に抱かれたかった。宗介にとって、俺は何も知らない無垢な幼なじみだ。それを崩す訳にはいかない。だから、俺を抱き締めていた男は〝友達〟だと咄嗟に嘘をついた。いや、友達ではなく、ただの同級生と言った方がよかったか?その相手と関係を持とうとしていたとは、口が裂けても言えない。宗介に本当の俺を知られるわけにはいかない。俺はあえて宗介に〝好き〟と言わなかった。宗介の好きが俺と同じか確かめたかったから。俺はずるい。でもそれくらい宗介が好きで、宗介しか欲しくないのだ。だから、俺は今日も無垢な幼なじみのフリをする。そうすれば、宗介は俺を躾てくれるかな?俺は宗介以外、何もいらない。宗介が俺の頭をわしゃわしゃと撫でる。宗介が俺の手を握り隣を歩く。宗介が俺の頬に触れる。宗介が俺の唇に触れる。宗介が俺を抱き締める。宗介が俺を押し倒す。宗介が俺を犯す。俺の脳内には宗介しか居ない。だから今日も触れて欲しい。なのに、最近、宗介は俺に触れようとしない。俺は宗介に嫌われることでもしたのだろうか。俺は不安で押し潰されそうな日々
Last Updated: 2026-04-19
Chapter: 番犬の寵愛
俺は自分の腕を噛むことで、なんとか理性を保とうと試みた。「ねぇ、宗介、はやく///」 だが、俺の葛藤なんて露知らず。理久は欲望のままに俺を強請ってくる。でも、ただではあげない。「理久、俺と付き合う?」「へ?」なんだその反応は? 理久は俺の身体だけが欲しいのか?「それは……」「付き合うか、付き合わないか。今、決めて」こんなやり方で、理久を繋ぎ止めても虚しいだけ。そんなこと分かっている。 だけど、そんなこともうどうでもいい。 俺は誰にも理久を渡さない。ただそれだけ。「……付き合う」「いい子だ」俺は理久の頭を撫でた。「宗介?」そして、俺は無言で理久を犯した。「あぁぁぁっ///」理久の喘ぎ声と、ベッドの軋む音が部屋中に響く。嘘でもいい。一度でいいから、理久に好きと言われたい。「宗介///もう、だめ……んぁあ///」理久は身体を震わせながら、絶頂を迎えた。「はぁ……宗介……」いったばかりの理久が、俺の胸に顔を埋めた。俺は、理久の髪を撫でながら問いかけた。「今週の日曜日、2人で出掛けるか?」「うん!行く!」理久は嬉しそうに答えた。昔と変わらない理久の素直な一面に俺は癒された。「行きたい所ある?」「遊園地!」俺の質問に理久は即答した。思い返せば、中学くらいまでは理久とよく遊園地へ行ったものだ。「わかった。久しぶりに行くか」「やった!宗介ありがとう」理久は俺に笑顔を向けた。「他にしたいことがあったら言えよ?」「なんか……宗介が優しい」「おい。どういう意味だよ」「いつも優しいけど、今日は特に優しい」理久は俺の顔をじっと見つめた。「それは、理久が俺の恋人になったから」「もう///真顔で言うのずるい/」「誰よりも大切にする」「嬉しいけど照れるだ//」「耳まで真っ赤だ」「宗介のせいだから/」もっともっと、理久の中を俺で埋めつくしたい。俺には理久だけなのだから。俺は理久と向き合い、彼の頬をそっと撫でた。「宗介の手、温かいね」「そうか?」 「それに大きい」「理久の手に比べたら大きいかもな」すると、理久は俺の手に自分の手を重ねた。「この手が俺のことを守ってくれてるんだね」「俺は理久を守れてるか?」「うん」理久は微笑んだ。「いつも俺の傍に居てくれてありがとう」理久のありがとうに俺の涙腺
Last Updated: 2026-04-18
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status