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第15話

Auteur: 夕風の旋律
それから、夜7時からずっと真夜中まで待っていたせいで、テーブルの上の料理はすっかり冷めていた。特注のバースデーケーキも、クリームが溶けてしまったのだった。

そして、夜11時15分、由理恵がちょうど料理とケーキを片付け終えたところに、真司が浮かない顔で帰宅した。

由理恵が何かを言うより先に、彼がひどく落ち込んだ様子で話し始めた。蘭と翠が帰国したこと、そして蘭が癌を患っていることを。

真司の悲しそうな顔を見て、由理恵はその日が自分の誕生日だとは言わなかった。彼女は真司を抱きしめ、長い間なぐさめていた。

実は由理恵の誕生日の日、真司はわざわざ大学を2時間も早退していた。花を買い、ずっと前に注文していたダイヤモンドのブレスレットを受け取りに行ったんだ。

しかし、翠からの電話を受けると、彼はすべきこと全てを投げ出してしまい、そのまま嬉しそうに空港へ直行し、花束もプレゼントも、8年ぶりに会う翠に渡してしまったのだった。

今思い返すと、真司は、当時の自分はどうかしていたとしか思えなかった。

映像を先に進めると、あれから家の中にはほとんど由理恵一人の姿しか映っていなかった。

そして、7
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