異次元をテーマにしたオーディオブックで最近ハマっているのは『The Doors of Eden』の音声版。複数の並行世界が交錯するSF要素と、恐竜が進化した別人類社会の描写が圧巻で、朗読者の声のトーン変化が各次元の空気感を巧みに表現しています。
特に興味深いのは、物理学の理論をキャラクター同士の会話で自然に解説する構成。ユングの共時性や量子もつれといった概念が、ストーリーに溶け込むように語られるんです。4人の異なる声優が担当するマルチパース視点シーンでは、ヘッドホンで聴いていると本当に別次元に引き込まれる感覚があります。
SFの世界線変遷ものって、読むたびに頭がぐるぐる回るような感覚がたまらないよね。特に『シュタインズ・ゲート』のゲーム原作や小説版は、時間跳躍の理屈が妙にリアルで、キャラクターたちの選択が世界線収束率にどう影響するかが細かく描写されてる。
あと、筒井康隆の『時をかける少女』の原案小説も、軽やかなタッチながら平行世界の分岐を扱っていて、映画やアニメとは違う味わいがある。量子力学の観測問題を下敷きにした『All You Need Is Kill』(『エッジ・オブ・トゥモロー』の原作)も、ループものと世界線変更が融合した異色作だ。
最近だと『Re:ゼロから始める異世界生活』の小説で、主人公が死亡時に別世界線に移行する設定が、ゲーム的なセーブ&ロード感覚と重なって新鮮。どれも『もしあの時違う選択をしていたら』という人間の根源的な問いに答えてくれるのが魅力だね。