朗読の名手といえば、フランク・ミュラーが手掛けた『The Dark Tower』シリーズは伝説的。特に『The Gunslinger』の冒頭、砂漠を歩くガンズリンガーの描写は、声の力だけで灼熱の風景が浮かびます。残念ながらミュラーは途中で降板しましたが、彼のパフォーマンスはオーディオブック史に残る名演。
軽妙な語り口が好きなら、デイヴィッド・セダリスのエッセイ集『Me Talk Pretty One Day』がおすすめ。自虐ネタを淡々と話すユーモアセンスは、通勤中の聴き心地も抜群です。
最後に挙げたいのは『Born a Crime』。トレバー・ノah自らが語る幼少期のエピソードは、印刷版とは比べ物にならない臨場感。南アフリカの多言語社会を反映して、会話のたびに言語が切り替わる演出も見事です。