『スター・ウォーズ』のファンサブを見ていて気づいたんですが、キャラクターの台詞が全く違う意味にすり替わっていることがあります。
例えば「I am your father」が「お前は私の息子だ」と訳されるのはまだしも、「お前は私に従え」みたいな支配的なニュアンスに変えるのは完全にオリジナル解釈ですよね。作品のテーマやキャラクター関係性を無視した言い換えは、単なる誤訳を超えて作品の本質を歪めてしまいます。
特に感情的なシーンでこの手の改変があると、視聴者が受け取る感動まで変わってしまうのが残念です。
手元の経験から言うと、差別表現に向き合うときは準備と謙虚さが不可欠だと考えている。まず背景調査を徹底する。歴史的経緯や当事者の証言を読み、どの言葉や描写がどのようなダメージを与えるかを把握する。私はこのプロセスで、自分の無知が想像よりずっと有害だと何度も思い知らされた。
次に、意図と影響を切り分ける視点を持つ。作品内で差別を描く場合でも、それが描写のためか擁護のためかで受け取られ方は大きく違う。例えば、'To Kill a Mockingbird'のように歴史的差別を扱う作品でも、当事者の視点や反省の構造がないとただの助長になりかねない。私は執筆の各段階で第三者の視点を取り入れ、編集の段階で問題点を潰すようにしている。