色が感情を表現するというコンセプトは、最近のオーディオブックでよく見かけるようになりました。特に印象深いのは『The Color of Feelings』という作品で、主人公が色覚異常を持ちながら、周囲の人の感情を色として感知する能力を獲得していくストーリーです。
この作品の素晴らしい点は、音声演出によって感情の色を実際に聴覚で表現しているところ。怒りを赤い爆発音で、悲しみを深い青の波打つようなメロディで描くなど、聴く人に強烈なイメージを残します。特にクライマックスで主人公が『色のない愛』を理解するシーンの音響表現は、何度聴いても鳥肌が立ちます。
こういった実験的なアプローチが可能なのも、オーディオブックならでは。視覚に頼らず感情を伝える手法として、今後さらに発展していきそうな分野だと感じています。