『フォレスト・ガンプ』で主人公が"Stupid is as stupid does"と言うシーンは、単なる罵倒ではなく深い人生観が込められていました。一方『ゲーム・オブ・スローンズ』では、ティリオンが政敵に"You're a fool"と吐き捨てるように言う場面があり、権力闘争の中での侮蔑が伝わってきます。
海外ドラマを観ていると、キャラクター同士の罵り合いで頻繁に耳にするのが'idiot'という表現です。『シャーロック』のホームズがワトソンに"Don't be an idiot"と言う時、その口調からは苛立ちよりもむしろ親しみが感じられます。
面白いのは、同じ「愚か」でも'clueless'のように無知を強調する表現や、'dumb'のように言葉が出ない状態を指す表現まで、用途によって使い分けられていること。『ブレイキング・バッド』のウォルトが"You're so dense"と言うシーンでは、相手の理解の遅さに対する苛立ちがビシビシ伝わってきました。こうした表現の違いを楽しむのも、海外作品の味わい方の一つかもしれません。
現代の作品では'r-word'と呼ばれる表現が差別的とされる傾向にあるため、代わりに'silly'のような軽いニュアンスの言葉がよく使われています。『フレンズ』のジョーイが"That's just silly"と言う時の表情は、怒りというよりは呆れに近いもので、コミカルな効果を生んでいました。言葉の持つ力と時代による変化を感じさせる例ですね。
このフレーズを英語に訳すとき、文脈によってニュアンスが大きく変わりますね。例えば、諦めや受容の気持ちを表すなら 'It can\'t be helped' がピッタリです。'ジブリ'の作品でよく使われる表現で、『もののけ姫』のアシタカが運命を受け入れるシーンなんかが典型的です。
一方、やや投げやりなニュアンスなら 'What can you do?' という言い回しもあります。これは『フレンズ』などの海外ドラマで、どうしようもない状況で肩をすくめるキャラクターがよく使います。微妙な感情の違いを表現するのは難しいですが、英語には状況に応じた豊かなバリエーションがあります。