戦況が不利なときの『旗色が悪い』を英語で表現するなら、『the tide is turning against us』がしっくりくる気がする。この表現には、流れが逆転しつつあるというニュアンスが含まれていて、単に負けそうというより戦局の変化を感じさせる。
海外ドラマだと『Game of Thrones』の黒水の戦いで、ティリオンが『We're losing the city』と叫ぶシーンが思い浮かぶ。西洋の作品では物理的な劣勢をストレートに表現する傾向があって、日本の『旗色』のような比喩より直接的なんだよね。文化的に、武士の名誉を重んじる考え方と、騎士道精神の違いが言語表現にも表れてる気がする。
海外ドラマでよく耳にする表現を考えると、'立ち返る'に近いニュアンスは場面によって全く異なりますね。刑事ドラマの『The Wire』では、捜査が行き詰まった時にチームが「go back to the drawing board」と言う場面があります。これは文字通り設計図に戻る=最初から考え直すという意味で、日本語の「原点回帰」に近いかもしれません。
一方で、『Friends』のようなコメディでは感情的な立ち返りを「revisit」で表現していました。例えばレイチェルが「We need to revisit our relationship」と告げるシーン。これは過去の感情を再確認するニュアンスで、日本語の「振り返る」とは少し違う味わいがあります。アメリカのドラマは問題解決志向の表現が多く、イギリスの『Sherlock』だと「retrace」のように論理的な過程を再現する語彙が目立ちますね。
興味深いのは韓国ドラマの英語字幕で、『イカゲーム』では「return to being human」という表現が出てきます。これは人間性への立ち返りという深いテーマを、英語ではストレートに表現せざるを得なかった例でしょう。文化的な背景が言葉の選び方に大きく影響していることがわかります。