'The Babadook'のアプローチは全く異なる恐怖をもたらします。こちらの作品では、『着いてくる』存在が母子の関係性そのものを侵食していく過程が描かれ、心理的ホラーの傑作と言えます。絵本から現実に侵入してきた存在が、母親の精神状態を徐々に蝕んでいく様は、単なるジャンプスケア以上の深い恐怖を感じさせます。特に、母親の愛と憎悪が入り混じった感情描写が、観客に複雑な恐怖心を抱かせます。この映画が優れているのは、モンスターの存在そのものよりも、それが引き起こす人間関係の変質に焦点を当てている点でしょう。