宮崎駿監督の『紅の豚』でカーチスが歌うシーンは印象的ですね。あの曲は『Le Temps des Cerises』(桜の季節)という19世紀のフランスの歌謡曲です。
カーチスが陽気に歌いながら飛行艇を操縦するシーンは、作品中でも特に明るい雰囲気を醸し出しています。この曲の選択は、カーチスのキャラクター像をうまく表現していると思います。無邪気で享楽的な一面を持つ反面、どこか懐古的な情感も感じさせます。
原曲はパリ・コミューン時代の革命歌としても知られていますが、『紅の豚』ではそんな背景を抜きにしても、陽気なメロディがアドriaticの青い空と海によくマッチしていました。
古代の象徴性を音で追いかけると、目というモチーフは守護と洞察の二面性を持つと感じる。僕がまず挙げたいのは映画『Stargate』のMain Title(David Arnold)だ。広がるホーンと合唱が、天空の力や神性の到来を示す作りで、ホルスの目が持つ威厳と超越性を音像として体現してくれる。
次に薦めるのはDead Can Danceの"The Host of Seraphim"だ。声とドローンが織りなす神秘的な空気は、失われた信仰や古代の儀式を想起させ、ホルスの眼差しが静かに世界を見つめる瞬間にぴったりだと僕は思う。祈りにも似た厳かな緊張感がある。
最後に、Two Steps From Hellの"Protectors of the Earth"と、映画『The Prince of Egypt』のテーマ(特にコーラス主体の場面)を挙げる。前者は守護の力強さを、後者は伝承と救済のドラマ性を音楽的に示す。ホルスの目を“守る意思”と“救う光”の両面から描きたいなら、この四曲を順に聴いてみてほしい。聴き終えたとき、象徴の輪郭がよりはっきり浮かぶはずだ。