職場や学校で上司や先生にゴマをするような行為を描写する際によく使われます。『Stop brown-nosing the boss!』(社長におべっか使うのやめろよ)のように使える表現です。
他にも『suck up to~』というフレーズもあり、『He’s always sucking up to the teacher』(あいつはいつも先生におべっか使ってる)といった使い方をします。アメリカの高校ドラマ『Glee』でも、成績を上げたい生徒が教師に取り入ろうとするシーンでこの表現が使われていました。
少し柔らかめの表現だと『curry favor』という中世フランス語が語源のイディオムも興味深いです。元々は『賄賂用の香水』を意味していたのが転じて、現在では『機嫌を取る』という意味で定着しています。『She’s always trying to curry favor with the manager』のように、持続的なご機嫌取りを表現するのに適しています。
カジュアルな会話でよく耳にする『kiss up to~』という表現も覚えておくと便利です。『She’s kissing up to the new director』(新しい理事にゴマすってる)という具合に、現在進行形の媚び行為を描写するのに適しています。
また『apple-polishing』という古き良きアメリカンな表現も存在します。1920年代の学生スラングが起源で、先生にリンゴを贈って機嫌を取ろうとした習慣から生まれました。現代ではやや古風な響きがありますが、『The apple-polishing in that office is ridiculous』(あの事務所のおべっかは異常)のように皮肉を込めて使われることがあります。
海外のコミュニティでは、'イヤミス'のような言葉遊びを指す際に『backhanded compliment』という表現がよく使われます。これは表面上は褒めているようで、実は皮肉や嫌味が込められているニュアンス。
例えば『You're smarter than you look』(見た目より賢いんだね)なんて典型的な例で、一見褒め言葉に聞こえるけど、よく考えると見た目を貶してるわけです。Redditのスレッドでよく話題になる『negging』(心理的に相手を不安にさせる軽い嫌がらせ)とも関連性があるみたい。
イギリスでは特に『left-handed compliment』とも言うらしく、文化的に皮肉の表現が発達していることがよくわかりますね。
霞を食べるという表現を英語に直訳すると 'to eat mist' となりますが、これではニュアンスが伝わりませんね。英語では 'to live on air' というフレーズが近いです。空腹を我慢している状態や、極端に少ない食料で生きている様子を表します。
海外の類似表現で面白いのはフランス語の 'manger de la vache enragée'(狂った牛を食べる)。これは苦しい生活を意味します。ドイツ語では 'von Luft und Liebe leben'(空気と愛で生きる)というロマンチックな言い回しも。文化によって飢えの表現方法がこんなに違うなんて興味深いです。
日本語の『霞を食べる』には仙人のような飄々としたイメージがありますが、英語表現はどちらかといえば切実なニュアンス。この違いは食文化や宗教観の影響かもしれません。