思い返すと、あの曲が別の声で生まれ変わる瞬間にはいつも胸が躍る。
オリジナルは'DREAMS COME TRUE'の代表曲で、メロディの優しさと歌詞の温度が特徴的だ。私が特に印象に残っているのは、ある女性シンガーが自身のカバーアルバムで'やさしいキスをして'を取り上げたときのことだ。ピアノ中心のアレンジに変えて、歌い方を抑えめにしたことで原曲の豊かな情感が違った角度から浮かび上がり、既存ファンだけでなく新しい層にも刺さった。
そのときの話題の広がり方も面白かった。ラジオでの特集、ストリーミングサイトでの再生回数増加、SNSでの短いカバー動画がきっかけで話題が再燃した。私はそのカバーを何度も聴き返して、歌詞の一行一行がより近くに感じられるようになった。カバーが原曲の魅力を再発見させてくれる瞬間を、今でも鮮やかに覚えている。