文学の世界には『り』の響きをタイトルに刻んだ傑作がいくつもありますね。例えば、村上春樹の『海辺のカフカ』はその代表格。この作品は少年の成長と不思議な運命を描き、独特のリズム感を持っています。
『カフカ』という名前の語尾が『り』ではないですが、原題の『Kafka on the Shore』を日本語訳する際にこの響きを選んだのは興味深いです。翻訳タイトルのセンスが光っています。他にも『ノルウェイの森』の原題『Norwegian Wood』の『ウッド』を『森』と訳したように、日本語の柔軟性が作品の魅力を引き立てている例と言えるでしょう。
最近では『君の膵臓をたべたい』の『たい』も『り』同様に柔らかい印象を与えますが、『り』で終わるタイトルはどこか物語の余韻を残す効果がある気がします。
宝石をモチーフにした作品なら、『The Golem and the Jinni』が印象的だった。中東とユダヤの伝承が織り交ぜられたファンタジーで、ジェムの力を持つゴーレムとジン二の交流が心に残る。
特にオーディオブック版は声優の演技が素晴らしく、砂漠の熱気や古い宝石店の雰囲気まで臨場感たっぷりに再現されている。宝石が単なる装飾ではなく、運命を変える鍵となる展開も見どころ。ラストシーンのあるジェムの意味がわかる瞬間は、何度聴いても鳥肌が立つ。