曲を聴くとき、いつもまず人物像から音を想像する癖があって、クロエ=反骨心と寂しさが同居するキャラクター像が浮かぶ。だからおすすめの一つ目は、'Life is Strange'のオフィシャル・サウンドトラックに収録されているインディー寄りの楽曲たち。特にSyd Mattersの「To All of You」はクロエの切なさと希望の揺らぎをよく表現していて、何度聴いても胸が締め付けられる。
次にスコア面では、ゲーム内でクロエの出番に多用されるアコースティック主体の短いフレーズ群を追ってみてほしい。ジャンルで言えばフォーク寄りのギターや控えめなストリングスがクロエの繊細さを際立たせるので、シーンごとに流れる短いスコア曲を断片的に聴き比べるだけでも新しい発見がある。僕にとっては、この組み合わせがクロエ像を最も生き生きと感じさせてくれる。最後に、ゲーム外でのカバーやアレンジも侮れないので、ピアノやギターソロのインストアレンジもチェックしてみてほしい。
音楽が物語の転換点を彩る瞬間って、鳥肌が立つほど感動的じゃないですか。『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の「GET9」は、諜報活動の緊張感から突然の解放へと移行するシーンで使われ、まさに『変わる』を体現しています。菅野よう子のジャズ調アレンジが、混沌から秩序への移行を情感たっぷりに描出。
特に第26話でタチコマが歌うバージョンは、機械的なリズムが生み出す不協和音から人間的な旋律へと変化する過程が、そのままキャラクターの成長と重なります。サビのトランペットが突如現れる構成は、予測不能な世界の変化そのものを音で表現しているようで、何度聴いても新鮮です。こうした楽曲は、単なるBGMではなく物語の一部として機能しているのが魅力ですね。