ゲーム音楽って本当に奥が深いですよね。特に歌詞の世界観とゲームのテーマがシンクロする瞬間は鳥肌ものです。『NieR:Automata』の『Weight of the World』は、絶望と希望が交錯する重たい詞世界が特徴で、プレイヤーの心情に深く食い込みます。
ヨコオタロウさんによる英語・日本語・造語混在の詞は、混沌としたゲーム世界そのものを表現しています。『この世界は残酷だ それでも愛せるだろう』というフレーズは、人造生命体の葛藤を考えると涙なしでは聞けません。サウンド面でもピアノの不協和音が不安感を増幅させ、ドロドロした情感を徹底的に追求しています。
『デス・パレード』のOPテーマ『Flyers』の歌詞は、生きることの儚さと輝きを同時に表現しているように感じる。ブレント・フューエルの軽快なメロディとは対照的に、『We are all living in the night』というフレーズには、人間の存在そのものが闇の中の一瞬の光のようなものだというメタファーが込められている。
特に『Don't stop the music』という繰り返しのコーラスは、たとえ死が訪れても人生という音楽を止めるな、というメッセージに聞こえる。アニメのテーマである生死の審判と重ねると、審判の場であるバー『クイーン・デコ』が一種のライブハウスに見えてくる。登場人物たちの人生が最後まで『演奏』され、観客である私たちに問いかける構造になっているのかもしれない。
歌詞中の『Dancing in the moonlight』という表現も興味深い。月光は往々にして死や彼岸を連想させるが、ここではむしろその下で踊ることで、運命を受け入れつつも今を生き切る姿勢を讃えているように解釈できる。