同じく人間の欲望と欺瞞を軸に据えた『The Talented Mr. Ripley』も薦めたい。こちらは欺瞞の技巧が物語の軸で、読み進めるうちにどんどん主人公に引き込まれていく自分に気づくはずだ。細部の心理描写や、道徳感の揺らぎに興味があるなら、両作を交互に味わうのが楽しい。私自身、読み終わった後に主人公たちの選択を繰り返し考えてしまって、しばらく日常がちょっと薄暗く感じられたのを覚えている。
英語で『お含みおきください』に近いニュアンスを伝えるなら、『Please bear in mind』がしっくりきますね。特にビジネスシーンでよく耳にします。
海外ドラマの『The Office』を見ていると、ミーティング中に『Just so you know』というフレーズが頻繁に出てきます。これも事前に情報を共有しておくという意味で、日本語の『お含みおき』と通じるものがあります。
ファンタジー作品だと、『Game of Thrones』で小貴族が『Mark my words』と言う場面がありました。警告的な響きも含まれますが、文脈によっては『覚えておいてください』という丁寧なニュアンスにもなります。