鳥瞰図の魅力に取りつかれたのは、『TOKYO FROM ABOVE』という写真集に出会ってからだ。上空から捉えた東京の街並みが、普段見慣れた景色を全く別のパターンとして見せてくれる。道路が血管のように広がり、ビル群が幾何学模様を形成する様は、都市の生命力を感じさせる。
特に印象深いのは夜間のショットで、無数の光の粒が地上に散らばっている様子だ。あれは人間の営みそのものを可視化しているようで、なぜか胸が熱くなった。最近ではドローンの普及でこうしたアングルの作品が増えているが、やはりプロの写真家が捉えた構図のバランスは格別だ。