地球をテーマにした英語の歌なら、最近ではビリー・アイリッシュの『All the Good Girls Go to Hell』が注目されています。2019年のアルバム『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』に収録。地球温暖化を暗喩的に表現した歌詞が特徴で、『Hills burn in California, my turn to ignore ya』という部分など、現代の環境危機を鋭く描いています。
メロディーが非常に穏やかで、歌詞も『Born a poor young country boy, Mother Nature's son』と始まるように、自然と共生する生き方を描いています。環境意識が高まる前に書かれた曲ですが、現代のエコ思想に通じる部分が多い。ポール・マッカートニーの透き通るようなボーカルが、自然の美しさをそのまま伝えているようです。
地球の歌を探しているなら、ボブ・ディランの『Blowin' in the Wind』も外せません。環境問題というよりは平和と変化を求める歌ですが、地球全体へのメッセージという点で共通しています。英語圏ではこちらの方が先に知られていて、1963年の発表以来、数多くのアーティストにカバーされてきました。
興味深いのは、この曲が公民権運動の時代に生まれたこと。地球の歌というよりは人類への歌かもしれませんが、その普遍性は今でも色褪せません。歌詞の『How many times must the cannon balls fly before they're forever banned?』という問いかけは、現代の戦争問題にも通じるものがあります。