学生時代に友人から勧められたのが'Good Will Hunting'で、最初は才能を持ちながらも現状に甘んじている主人公ウィルの姿にぐっときた。彼は学びの場でも自己防衛的で、仕事も恋愛も適当にやり過ごしてしまう“怠けた天才”という設定だ。治療を通して自己価値や恐怖と向き合う過程が、実に繊細に描かれている。
冒険心をくすぐる映画なら'The Secret Life of Walter Mitty'を挙げたい。主人公ウォルターは空想に逃げがちな性格で、日常の安心に甘えて本当の行動を避けているタイプだ。ところが長い旅路を経て、自分で道を切り拓く力を見つけていく。映像の美しさと、内気な人物が少しずつ自信をつけていく描写が胸に響く。
一つ強く薦めたい映画がある。
それは『Good Will Hunting』だ。表向きは清掃員という平凡な立場に甘んじているウィルが、実は誰もが認める才覚を持ちながらも自分を甘やかし、先延ばしにしている姿がリアルだ。最初は喋り方やふるまいだけ見れば怠惰に映るが、物語が進むにつれてそれが恐れや自己否定から来ていることが明かされる。ロビン・ウィリアムズ演じるメンターとの対話は、ただ励ますだけでなく深く掘り下げていく。そのプロセスを追ううちに、僕は自分の内面と向き合うことの重要さを改めて感じた。
感情の動きは派手ではないが確実で、主人公の変化は自然に、そして重みを持って訪れる。能力を持ちながらも「やらない」選択を続ける人には胸に刺さるし、誰かに背中を押されて初めて動き出す瞬間の痛みと救いが丁寧に描かれている。演技も脚本も隙がなく、怠惰さの描写が単なるキャラクターの欠点で終わらず成長へとつながるのが素晴らしい。気持ちに変化が欲しい時、繰り返し観たくなる一本だ。