谷川俊太郎の詩は日本語のリズムとニュアンスが命だから、翻訳で再現するのは至難の業だ。それでもChieko KitagawaとWilliam I. Elliottの共訳『Selected Poems of Shuntaro Tanikawa』は秀逸で、特に『二十億光年の孤独』の英訳が詩の宇宙観をうまく伝えている。
訳者が詩人でもあるため、単語選びに神経が行き届いている。『朝のリレー』では日本語の擬音語を英語のオノマトペアに巧みに変換し、オリジナルの軽やかさを保っている。翻詩として読むよりも、英語で書かれた新しい詩作品として楽しむ姿勢がおすすめだ。