表記の問題から切り出すと、まず現時点で出版社が明確な英語タイトルや公式英訳を公表しているという情報は見つからない。自分は原題の雰囲気を英語に落とし込む作業が好きで、何度か確認してみたが、公式の表記がない場合はローマ字表記と直訳を併記するのが実務的だと感じる。
具体的には、'枯れた花に涙を'はローマ字で"Kareta Hana ni Namida o"と表記できるし、意味をそのまま伝えるなら"Tears for the Withered Flower"や"Tears for the Wilted Flower"が自然に思える。英語の語感では"withered"と"wilted"で微妙にニュアンスが変わるので、翻訳者や版元がどの語を選ぶかで印象が変わるだろう。
参考までに、日本発の作品が英語圏でどう表記されるかはタイトルの語感と販売戦略で左右されることが多い。たとえば'ノルウェイの森'が『Norwegian Wood』として受け入れられた例のように、公式表記が決まればそちらを優先するべきだと私は思う。現状は公式英題未定と扱うのが無難だ。