『君の名は。』の主題歌『なんでもないや』の英語版タイトルが『Nothing Left to Lose』と訳されたように、単語の選択は背景にある感情や概念をどう伝えるかが鍵です。『純然たる興味』なら『genuine interest』、『純然たる偶然』なら『mere coincidence』と、微妙に表現が変わってくるんですよね。
『純然たる』の英語訳で迷ったら、まずは『mere』を思い浮かべます。『純然たる形式主義』なら『mere formalism』みたいに。でも『pure and simple』って言い回しもよく使いますね。『それは純然たる詐欺だ』と言いたい時は『It's fraud, pure and simple』って感じで。
面白いのは、『鬼滅の刃』の英語版で『純然たる悪意』が『nothing but malice』と訳されてたこと。直訳じゃないけど、こっちの方が英語圏の人には伝わりやすいんですよね。翻訳って本当に奥が深い。
英語で『先立つものがない』に相当する表現を探すのはなかなか難しい作業ですね。直訳すると『there is nothing preceding』となりますが、文脈によってニュアンスが変わります。例えば、何かが初めての試みである場合、『unprecedented』が適切かもしれません。
日本語の『先立つものがない』には、過去に類例がないという意味と、先行する手本がないという二つの側面があります。前者なら『without precedent』、後者なら『without a predecessor』が近いでしょう。『Jurassic Park』の映画で科学者が恐竜を復活させるシーンを思い出すと、まさに『unprecedented』な状況だったと言えます。
翻訳の面白さは、単語を置き換えるだけでなく、文化的背景まで考慮しなければならない点です。この表現を英語で使う時は、どんな状況で使うのかを具体的にイメージしてみると、より適切な訳が見つかるかもしれません。