最近SNSで話題になった短編動画といえば、'The Temptation of Alice'が印象的だった。主人公のアリスが日常の中でふと目にした謎の箱を開けるかどうか葛藤する様子が、たった3分で巧妙に描かれている。
箱を開けると何か悪いことが起こる予感がありながら、好奇心が勝ってしまう心理描写が秀逸。最後のオチも予想外で、何度も見返してしまう中毒性がある。この作品の監督は過去にもミニマルな演出で人間の弱さを描く作品を手がけており、ファンとして楽しみにしている。
このテーマで印象に残っているのは、皮肉たっぷりの現代風アレンジ作品『Apple of My Eye』かな。スマホ依存をテーマに、Eveがアダムに禁断の果実代わりに最新スマートフォンを手渡すという設定。
アニメーションスタイルはシンプルな2Dながら、SNSの通知音が蛇の囁きに聞こえる演出が秀逸。最後に二人が公園のベンチでずっとスクロールしているラストカットは、現代社会への痛烈な風刺になっていて、何度見ても考えさせられる。特にミレニアル世代の友人たちとこの動画について語り合ったときの盛り上がりは忘れられない。