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例のアレ11

Author: 相沢蒼依
last update publish date: 2026-03-09 11:49:05

「陽さんに比べて俺は、これまで付き合ってきた人数が圧倒的に少ないだろうから、経験が浅い分だけストレートな物言いしかできなくて、何ていうかこう……。さっきの陽さんみたいに、仕草だけでドキドキさせることができたらなぁって思ったんです」

「雅輝の経験が浅いからこそ、こっちの読みを外すような行動をされるせいで、十分にドキドキさせられてるっちゅーの」

「ねぇ、今もドキドキしてる?」

吐息と共に囁いた宮本の声に、橋本が躰をビクつかせた。

「おいっ! わざと耳元で喋ったろ。弱いこと知ってるからって、卑怯だぞ」

「え~っ、抱き合っていたらお互いちょうど、耳元辺りに顔がくるじゃないですか。わざとじゃないですよ」

「『ねえ』の部分、いつも以上に息を吐きかけていただろ」

「陽さんってば、俺の質問に答えてくれないんですね。ドキドキしてるかどうか、直接触れて確かめちゃいますよ?」

橋本を抱きしめていた片手を使って、長袖のシャツの裾から手を忍ばせる。

「お前そういうのは、もうしないはずじゃ……」

腰から徐々に肌をなぞって左胸に到着させ、人差し指で乳首を弾いてやった。

「んんっ…っぁ!」

「ドキドキと一緒に
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  • BL小説短編集   例のアレ12

    「や…め…っんん、ここじゃだっ、駄目だ。狭ぃ」「きっと大丈夫ですよ。上半身は俺が押さえ込めばいいだけですし、陽さんの片足を背もたれに引っかければ、狭さも上手いことカバーできますって」 笑いながら告げると、それまで大人しかった橋本が腕の中で暴れはじめる。「やらしすぎる。そんな恰好させられる、俺の身にもなってみろ。恥ずかしいに決まってるだろ。絶対に嫌だ!」 視線を鋭くしているのに頬を少しだけ染めるという、表現しがたい可愛い顔で抵抗されるだけで、宮本の闘志に火がついた。力任せに橋本の躰をソファの上に押し倒して、素早く跨る。「ちょっ、いつも動きが緩慢なのに、こういうときに限ってお前は!」

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