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第二章:深まる絆と葛藤3

مؤلف: 相沢蒼依
last update تاريخ النشر: 2026-07-14 06:20:01

***

店を出ると、夜の風が頬を撫でた。少し冷たい空気が、熱を帯びた心を落ち着かせてくれる。

「はなれ亭」の看板は灯りが落ちていて、暗闇に浮かぶその文字が、まるで今の自分を映しているように見えた。

――「僕、友則さんの支えになりたいんです」

――「もっと僕に頼ってください」

拓海くんの声が、まだ耳の奥に残っている。それはまっすぐで、揺るぎがなくて。しかも何度も視線を逸らそうとしても、あの瞳だけは追ってきた。

彼を思い出しながら、手のひらを見つめる。そこに残る熱――もう拓海くんが触れていないというのに、確かに何かが灯っている気がした。

――俺は、何をしているんだろう。誰にももう触れられたくなくて、傷つくくらいなら一人でいいと思っていたのに。

それでも、あのまっすぐな想いに心の奥が少しずつほどけていくのを感じてしまう。

あの人に捨てられた傷は、まだ癒えていない。けれど、今夜だけは痛みだけの夜じゃない気がした。

ふと見上げた空には薄い雲の切れ間から、滲むような星がひとつ光っていた。頼りないけれど、確かにそこにある光。

「……信じてみてもいいのかもしれないな」

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