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第604話

Author: キラキラ猫
金曜日はよく晴れて、気持ちのよい天気だった。

窓の外からの陽光が薄いレースのカーテンを通り抜け、室内に幾重にも重なる花模様の影を落としていた。

曖昧で、甘くけだるい空気が漂っている。

そよ風がカーテンを揺らし、遥の赤く染まった頬を撫でた。

背後の湊は疲れを知らないのか、彼女の顔をわざとガラス窓に押し付けようとした。

カーテンが擦れて肌がヒリヒリと痛むのに、押し寄せる快感の波から逃れることもできず、ただ繰り返し彼を受け入れるしかなかった。

意識が朦朧とする中、遥は数日前の美咲との会話を不意に思い出した。

あの時、湊は昔より元気だと言ったが、あれでもかなり控えめに表現したつもりだった。

今となっては、海外で過ごしたあの数年間でどんな特殊な文化に影響されてきたのかは知らないが、やり方が昔よりずっと刺激的になっている。

そのせいで、遥は彼を愛おしく思うと同時に、恨めしくも感じていた。

遥は彼を軽く押し退けようとした。

「跡を残さないでよ。この後、ドレスの試着があるんだから」

あれもダメ、これもダメか。

湊は彼女のうなじの辺りで動きを止め、荒い息を吐きながら、胸板を彼女
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