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第240話

Auteur: つき酔
莉奈がうとうとしていると、将軍の短く吠える声が聞こえた。

眠気の残る目を開け、寝返りを打ってベッドサイドのランプへ手を伸ばそうとした時、冷ややかな叱責の声が降ってきた。

「出ていけ」

将軍は小さく喉を鳴らした。だが、血走った冷たい黒い瞳に射すくめられた瞬間、身を翻して部屋を出ていった。

承也の声だ。

莉奈が伸ばした手を、突然つかまれた。次の瞬間、男の大きな身体が覆いかぶさってくる。莉奈の手は枕元へ押さえつけられ、熱を帯びた唇が、強い酒の匂いごと莉奈の口を塞いだ。

「んっ……」

莉奈は必死に顔をそらそうとした。けれど承也は顎をつかんで逃がさない。もう一方の手が莉奈の寝間着の襟元をつかみ、力任せに引いた。

ボタンが弾け飛び、木の床に落ちて、軽い音を立てて跳ねた。

承也の熱い指先が、肩口までずり落ちた寝間着の襟を握る。承也は莉奈の首筋に顔を埋め、肌に赤い痕を残した。乱れた呼吸が、かすかに震えている。

薄暗い光の中で、承也の黒い瞳だけが異様なほど鋭く光っていた。

莉奈は強引な口づけに息を乱し、髪を散らし、目元には涙を滲ませている。

承也は冷えた顔で莉奈を見下ろした。数秒
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