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第1247話

Author: 風羽
彰人が電話を切ると同時に、清席がぱたぱたと駆け込んできて、男の脚にぎゅっと抱きついた。

「パパ、パパ!」

その甘えた声に、彰人は思わず頬を緩める。

しゃがみ込んで息子を抱き上げ、軽く口づけた。

「ママは?」

清席はしっかりと首にしがみつきながら、無邪気に答える。

「ママ、おしごと行ったの」

舌足らずな言い方に、胸がふっと柔らかくなる。

彰人はそのまま抱き上げたまま階下へ向かう。

「今日はパパが遊園地に連れてってやる」

清席はぱっと顔を輝かせ、父の頬を両手で挟んで、思いきり二度キスをした。

――甘くて、無邪気で、たまらない。

その日は一日、彰人が息子の相手をした。

帰宅したのはすっかり日が落ちてから。

邸宅の前にはすでに願乃の車が停まっている。

彰人は腕時計に目をやる。

――まだ七時前。

きっと、俺たちが帰る時間に合わせて早めに切り上げたんだろうな。

そんなふうに、都合よく解釈する。

――最近はそれだけで幸せだった。

玄関を抜けると、使用人がにこやかに迎える。

「お帰りなさいませ」

彰人は軽くうなずいた。

清席は父の手を握り、まだ幼い顔のまま
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