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第416話

Author: 風羽
レストランの中で、輝はひとり長く座り続けていた。

細雨はなおも降り止まず、暮色があたりを覆っても止む気配はない。

三月の雨は大地を潤すのに、彼の心までは浸せなかった。掌にはあの珊瑚の数珠が残され、彼はそれを弄び続けていた。

——瑠璃幻想。瑠璃という、彼の夢。

なぜ自分はあれほどまでに瑠璃を追い詰めるのか。小さな茉莉を思ってのことだけではない。別の理由があることを、彼自身うすうす気づいていた。

認めたくはなかった——自分が嫉妬しているのだと。

瑠璃は岸本に嫁ぎ、その男との間に子を成した。

輝の目が熱を帯びる。やがて暮色の中で立ち上がり、ガラス扉を押し開け、雨の幕の向こうにその長身を消した。

一曲の哀歌。二人の道は、もはや交わらない。

……

三日後。

瑠輝グループの最上階、社長室。

一面のガラス窓の前、灰色の円形ソファに腰かけた輝は、三つ揃えのスーツに身を包み、端正さが際立っていた。隣には深い藍色のベルベットの小箱。中には一対の婚約指輪が収められている。

彼は決めた——絵里香と婚姻届を出すと。

弁護士は助言した。正規の婚姻関係があれば、親権争いにおいて勝率は大き
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千恵
馬鹿すぎる輝、。。。。
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