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第528話

Auteur: 風羽
男は彼女を抱き上げ、手頃な場所へ運ぶと、ひと月分の思いをすべて注ぐように激しく愛した。

ひと月ぶりの恋しさを、どうして抑えられるだろう。

久々の再会は、初めてを超えるほど甘く、熱を帯びていた。

血気盛んな年頃の琢真は、当然のように幾度も彼女を求めた。

幾度も重なり合ったあと、茉莉は息も絶え絶えになっていた。

夜はまだ長い。募る想いは語り尽くせない。幸い、翌日茉莉に授業はなかった。

二人は一晩中、愛に溺れた。

琢真は本来なら多忙を極めていた。

だが、イギリスにいる間はほとんど仕事の電話を取らない。

よほどの緊急事態でない限り、それも赤坂瑠璃が処理してくれる。

英国滞在の目的はただひとつ——茉莉のそばにいることだった。

四日の休暇を終えると、彼は再び立都市へ戻る。

そうして幾度も空を往復し、二人の時間を紡いでいった。

茉莉はイギリスで二年を過ごし、三年目を迎えた頃。

琢真は翔和産業の経営を正式に継ぎ、社長へ昇進した。

その冬、立都市に雪が降ったと聞いた日。

ロンドンのマンションには、不意の訪問者があった。

——高城妃奈。

家政婦は彼女の正体を知らず、ただ
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  • 私が去った後のクズ男の末路   第1360話

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  • 私が去った後のクズ男の末路   第1357話

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