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第181話

作者: 霜晨月
last update publish date: 2026-07-13 19:15:00

颯斗は呆気に取られて目を丸くした。いくら夜遅い時間とはいえ、このような環境下でも一瞬で眠りに落ちることができるとは、練の神経の図太さと睡眠のクオリティには、流石に脱帽するしかなかった。

しかし思い直せば、それは練が自分の前で、完全にすべての防壁を解除しているという何よりの証明でもあった。こんな場所であっても、自分に寄り添っている練は、何の警戒もなく眠ってしまうのだ。

そう考えていくと、颯斗の胸の奥には、ほんの少しだけ得意げな誇らしさが湧き起こってきた。

「……本当にお前って奴は、仕様がないな」

颯斗は小さくため息をついた。

季節は仲夏を迎えているとはいえ、夜が更ければそれなりに冷え込むものだ。このような場所でそのまま眠らせてしまえば、間違いなく風邪を引いてしまうだろう。

しかし、練が自分の前でこれほど無防備に甘えてくれている時間を、颯斗はどうしても自らの手で叩き起こしたくはなかった。

天秤にかけた結果、颯斗は今夜ばかりは自分が力仕事を引き受けることを決意した。練の身体を背中に背負って公園を抜け出し、車を運転して彼をあの診療所へと送り届けるのだ。

――いや、診療所ではない。彼らの「家」
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