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第408話

Author: ドドポ
あの時、洵が交通事故に遭ったのは、澪のせいではなかった。

しかし今回は……

澪は下唇をきつく噛み締め、ひそめられた眉が解くことができなかった。

「澪、洵が目を覚ましたよ。お前に会いたいそうだ」

病室から顔を覗かせた業のその言葉を聞き、澪は弾かれたように立ち上がった。

しかし彼女が病室に入ると、他の家族や関係者は皆、外へと出て行った。

千雪とすれ違う際、千雪が憎悪に満ちた目で自分を睨みつけてくるのを、澪ははっきりと見た。

今この瞬間、病室には澪と洵の二人だけになり、廊下よりもさらに静まり返っていた。

澪は、ベッドに横たわる虚弱しきった洵を見つめた。彼女が口を開いてお礼を言おうとしたその瞬間、洵が淡々と口を開いた。

「ありがとう」

澪は呆然とした。

どうして、洵が私にお礼を言うの?

私を庇って刺されたのは彼なのだから、お礼を言うべきは私の方じゃない?

しかし、彼女に感謝の意を伝える洵の眼差しはあまりにも真摯で、澪はますます訳が分からなくなった。

「私の命を救ってくれたのはあなたよ。お礼を言うのは私の方よ」

澪は改まって、真剣な面持ちで言った。

あの時、洵がな
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