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侍従と王妃の攻防

Author: エチカ
last update publish date: 2026-07-07 07:45:15

 ウケイはサリバン家の別荘から王城へと戻り、アウルム修道院で採取して来た例の植物とエヴレカの遺骨、そして一緒に見つかった耳飾りを調べる事に専念していた。

 王陛下の誕生祭が間近で王城の従者達も忙しなくしている事は分かっていたが、これより優先される事があるわけがない。

 王陛下にも王妃の傍を離れる許可を貰い、夜会にも出席しないと伝え、城内にある自分の研究室に籠って没頭していた。

 植物と遺骨にエヴレカの痕跡があるのか調べる為に、自分が開発して来た薬剤に反応するかどうかで血液を含むかどうかは分かる。

 だが、それをエヴレカの血と判定するには生前のエヴレカの皮膚か、髪が必要だった。

 でも開発途中のこの薬剤は、個人を特定するにはまだ至れておらず、近しい血縁の者を区別することが出来ない。

 それが今回は功を奏する結果になった。 

 ウケイはオルタナがアウルム修道院で熱を出して寝込んでしまった際に、こっそりとその髪を拝借しておいたのだ。

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  • 魔女ドーラの孫(仮)   アウルム地方 Ⅲ

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  • 魔女ドーラの孫(仮)   アウルム地方 Ⅱ

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  • 魔女ドーラの孫(仮)   アウルム地方 Ⅰ

     アウルム地方にあるサリバン公爵家の別荘へ来て一週間が過ぎようとしていた。 気候の良いアウルムではもう、雪の残る所はなく、芽吹いた若い緑が眩しい程だ。 オルタナの為に用意された特別な部屋とは、薬草に関する書籍や古文書が所狭しと並ぶ一室だった。 拘束も解かれその部屋を私室として与えられ、普通に暮らしていた。 そう、普通だ。「いや、おかしいだろ……」 目が覚めていつも思う。 ここで何をしているのだろうか?

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