目覚めるとそこは、柔らかな光が差し込む美しい部屋でした。「そう言えば昨日……」ここは“水Pハウス”……1晩泊まって思ったが、確かに創作意欲を掻き立てる美しいものが多い。喧騒の無い静かな環境、侘び寂びを感じさせる佇まいの外観と、それを裏切るような都会的な内装、そして朝には優しい光が差し込む居室……設計者がクリエイターの事を考えて作ったのがよくわかる。……けど……ー「おはよう!ゆかり!早いな!」「あいさん、おはようございます。あいさんこそ早いですね。もう日課の筋トレは終わったんですか?」あいさんは、朝とは思えないテンションです。「ああ!いつも通り夜明け前に起きて地下のジムに行ってみた!欲を言えばキリが無いが、なかなかの設備だったぞ!それに朝から露天風呂に入れるとは贅沢なハウスだな!」あいさんはご満悦のようです。確かにここはそこらのリゾートよりも設備が充実していた。居室も広いからそのままアトリエに出来そうですね。「クス……確かに素敵なところですね」「……だが……本当にいいのだろうか……60億円かけて建てた家に住まわせてもらいながら、家賃を払うどころか助成金までくれるなんて……やはり……体が目当てか?ハァ……ハァ……いいだろう!甘んじて受けるぞ!私はどれだけ体を弄もてあそばれようとも心までは屈しない!むしろご褒美だ!ハァ……ハァ……」あいさんは真正のドMのようですね。本気で……言っているんでしょう。「では朝食の準備をしましょうか。……うん……簡単なものなら作れそうですね。あいさん、手伝っていただけますか?」ー朝食ができる頃には、しずかさん、ゆいさん、りえさん、めぐみさんが起きてきました。「おふぁよ……ヤスタカと……いろはとようこは?まだ寝てるのかな?」めぐみさんは大欠伸とともに周りを見渡す。そんな朝のボヤけた空気の中で、一際大きな声がこだまする。「みんなおはよう!よく眠れたか?昼前くらいには一旦帰るから、それまで自由にしててくれていいからな!」……この人も朝から元気……朝の空間に男の人がいるのは馴染めるのでしょうか……男の人が……というよりこの人が……でしょうか……「お、ゆかり、あい。朝食の準備手伝うよ」私はニコリと、しかしやんわりお断りします。先ほどのあいさんではありませんが、私はまだヤスタカという人間を信用でき
Last Updated : 2026-07-07 Read more