読み始めるなら一冊目から入るのがしっくり来ると感じたことが何度もある。『masamune kun no revenge』の導入は単なる設定説明以上の役割を持っていて、キャラクターの動機や人間関係、そして作品全体のコメディと恋愛のテンポがそこで決まるからだ。
僕は最初の巻で真ん中にある“復讐”の構図と、それを壊していくちょっとした心情の揺れが見える瞬間に惹かれた。もし1巻を飛ばしてしまうと、マサムネとあだがき先輩のやり取り、サブキャラたちの立ち位置、序盤のギャグや伏線が薄れてしまって、後半の展開が単に出来事の羅列に見える危険がある。読みやすさを重視するなら、登場人物の背景や初期の誤解がどう解消されるかを追うためにも最初から追うのが安心だ。
もちろん時間がないときは冒頭だけでも拾い読みして、気になるエピソードから濃く読む手もある。既に似たタイプのラブコメを読んでいるなら『ニセコイ』の序盤を追った感じを思い出してもらうとわかりやすい。結局、個人的には1巻スタートを強く勧める。じっくり触れると細かいギャグや心情の積み重ねがより楽しくなるからだ。