ジョニー・デップの演じるキャラクターって、常識の枠を超えた狂気と魅力が同居しているよね。特に『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウは、ぶっ飛んだ動きと独特の喋り方で観客を引き込む。あの役は台本以上の即興が多く、デップ自身がキャラクターに没入しきっているからこそ生まれた輝きだ。
最近では『Everything Everywhere All at Once』のミシェル・ヨーも圧巻だった。多重宇宙を駆け巡る主婦役で、悲喜劇とSFアクションを同時にこなす演技力。あの作品で彼女が披露した感情の振幅は、ぶっ飛びながらも人間味を失わない稀有なバランス。役者としての柔軟性が光る名演だ。
Ryan Goslingの『Drive』での無口なドライバー役は、台詞が少ないのに存在感が圧倒的だった。あの沈黙の中に込められた感情の揺れは、ニヒルさの極致だと思う。
『デスノート』の夜神月も計算高いニヒリストとして描かれているが、彼は常に目的のために動く合理主義者という点で、また違った種類の冷たさを表現している。台詞回しの鋭さと微表情の使い分けが、あの役の深みを作り出していた。
リアルな俳優だと、『ブレードランナー2049』でのハリソン・フォードの演技も忘れがたい。長年の孤独を背負ったデッカードは、最低限の動きで最大の情感を伝えていた。