デカルトの有名な命題『我思う、ゆえに我あり』は、ラテン語で『Cogito, ergo sum』として知られています。英語に訳すと『I think, therefore I am』という表現になります。哲学の授業で初めてこの言葉に出会ったとき、その簡潔さと深遠な意味に圧倒された記憶があります。
この言葉は、デカルトが懐疑主義的な思考実験を通じて到達した確実な真理として提示されました。あらゆるものを疑う中で、疑っている自分自身の存在だけは否定できないという発想から生まれています。『自分が考えている』という行為そのものが、自分という存在の証明になるという逆説的な論理は、現代でも様々な分野で引用されるほど影響力を持っています。
最近読んだSF小説『Do Androids Dream of Electric Sheep?』でも、このテーマが人工知能の自我の問題として扱われていて興味深かったです。人間と機械の境界を問う物語の中で、『I think, therefore I am』という言葉が全く新しい文脈で蘇っていました。