こんなに引き込まれるオーディオブックは久しぶりだった。'Blood Meridian'の朗読版を聴いたとき、語り手の声が砂漠の乾いた風のように耳に伝わり、暴力の描写が生々しく浮かび上がってきた。
特に印象的だったのは、銃撃戦のシーンで血の鉄臭さが言葉を通して伝わってくるような感覚。音響効果は最小限ながら、声のトーンと間の取り方で、血が滴り落ちる音さえ想像させた。オーディオブックならではの没入感が、この作品の残酷さをより増幅させていた。
最近では'The Only Good Indians'のオーディオ版も、超自然的な要素と現実の暴力が混ざり合う独特の血の描写で評価が高い。ナレーターが霊的な存在の声を演じ分ける技術は圧巻だ。