「逃げちゃダメだ」は「You must not run away.」や「Don't run away.」と訳されます。元のセリフは、旧世紀アニメ『エヴァンゲリオン』で碇シンジが自分自身に言い聞かせる有名な台詞です。ウェブ小説の『彼の心の声を聞いて、結婚から逃げ出しました』でも、主人公が自分の望まない婚約から脱出するための決意として、この言葉を内面的な合図に使う場面があります。
このセリフで真っ先に思い浮かぶのは、'新世紀エヴァンゲリオン'の第壱話で碇シンジが初めてエヴァ初号機に乗り込むシーンですね。あの緊迫した場面を際立たせているのは鷺巣詩郎氏の作曲した『残酷な天使のテーゼ』のインストゥルメンタルバージョン。
特にシンジが葛藤する瞬間に流れる不協和音と重低音の組み合わせが、彼の心理的揺らぎを完璧に表現しています。あの音楽がなければ、ここまで視聴者に「逃げるな」というメッセージが響かなかったでしょう。鷺巣氏の音楽は、単なるBGMではなく作品の感情そのものを形作っていると言えます。
実はこの曲、後にリリースされたサウンドトラック『NEON GENESIS EVANGELION II』では『ESCAPE TO THE BEGINNING』というタイトルで収録されています。シンセサイザーと生楽器の絶妙なブレンドが、アニメ史に残る名シーンを生み出したのです。