最近読んだ中で特に心に残ったのは、'Bloom Into You'の二次創作で、ゆりとつみこの初めてのキスを描いた作品だ。雨の日の図書室が舞台で、二人の緊張と戸惑いが丁寧に描写されていた。つみこの指先がゆりの頬に触れる瞬間、時間が止まったような感覚が伝わってくる。その後の沈黙から溢れる言葉のない感情の交歓が、読んでいて胸が締め付けられるほど美しかった。
作者は背景の細部までこだわり、雨音や本の匂いまでが二人の距離を縮める役割を果たしていた。キスの直前、ゆりがつみこの袖を握る仕草に、言葉以上の想いが込められていたのが印象的だ。最後の一行で突然現れた虹の描写が、このシーンをさらに特別なものにしていた。