ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』で描かれるお茶会のシーンは、どことなく夢見心地で、現実離れした魅力がありますよね。特に登場するお菓子については、具体的なレシピこそ書かれていませんが、挿絵や描写から想像力を働かせて再現する楽しみがあります。
例えば、『EAT ME』と書かれたケーキは、ヴィクトリア朝時代の伝統的なスパイスケーキがベースではないかと推測できます。シナモンやナツメグを効かせた、しっとりとした生地に、当時流行していたアイシングを施したのでしょう。また、ティーポットの横に置かれたサンドイッチは、キュウリやクレームフレッシュを使ったアフタヌーンティー定番の一品かもしれません。
実際に当時のレシピ本を調べてみると、『Mrs Beeton's Book of Household Management』(1861年)に類似したお菓子の作り方が掲載されています。現代風にアレンジするなら、ローズウォーターやラベンダーを加えて、よりファンタジックな味わいを演出するのも面白いですね。