庵野秀明監督の『新世紀エヴァンゲリオン』の旧劇版サウンドトラックは、90年代アニメ音楽の金字塔とも言える傑作揃いです。特に印象的なのは『残酷な天使のテーゼ』のインストゥルメンタルバージョン『B-17』。この曲は第壱話の初号機起動シーンで使われ、シンセサイザーの不気味な旋律と重低音が、エヴァの不穏な世界観を完璧に具現化しています。
もうひとつの隠れた名曲は『THANATOS』。使徒戦の緊迫感を倍増させるこの曲は、弦楽器の不協和音と打楽器の連打が絶妙にミックスされ、視聴者に生理的な不安を植え付けます。鷺巣詩郎さんの作曲テクニックが光る、サウンドデザインの教科書的な作品です。最後に『FLY ME TO THE MOON』のインストゥルメンタルアレンジも外せません。エンディングでお馴染みのこの曲が、劇中では意外なシーンで使われ、独特の情感を生み出しています。
曲を聴くとき、いつもまず人物像から音を想像する癖があって、クロエ=反骨心と寂しさが同居するキャラクター像が浮かぶ。だからおすすめの一つ目は、'Life is Strange'のオフィシャル・サウンドトラックに収録されているインディー寄りの楽曲たち。特にSyd Mattersの「To All of You」はクロエの切なさと希望の揺らぎをよく表現していて、何度聴いても胸が締め付けられる。
次にスコア面では、ゲーム内でクロエの出番に多用されるアコースティック主体の短いフレーズ群を追ってみてほしい。ジャンルで言えばフォーク寄りのギターや控えめなストリングスがクロエの繊細さを際立たせるので、シーンごとに流れる短いスコア曲を断片的に聴き比べるだけでも新しい発見がある。僕にとっては、この組み合わせがクロエ像を最も生き生きと感じさせてくれる。最後に、ゲーム外でのカバーやアレンジも侮れないので、ピアノやギターソロのインストアレンジもチェックしてみてほしい。