キャラクターの成長と葛藤を軸に据えるのが、ゲームシナリオを面白くする鍵だと思う。『ゼルダの伝説』シリーズでリンクが単なる勇者からプレイヤーと感情を共有する存在になる過程や、『The Last of Us』のジョエルとエリの関係性の変化は、単なる敵討ち以上の深みを生んでいる。
重要なのは、プレイヤーが操作するキャラクターの選択肢に意味を持たせること。分岐点でどちらを選んでも物語が進むのは当然として、その選択が後の展開に影響を与える実感があると没入感が格段に上がる。『Detroit: Become Human』の複数のエンディングシステムは、まさにそれを追求した好例だ。
最後に忘れてはいけないのが、世界観の細部まで作り込むこと。NPCの些細な会話や街中の張り紙から、プレイヤーが自主的にストーリーを補完できる仕掛けを作ると、単線型シナリオでも豊かな体験が生まれる。
創造性を刺激するオーディオブックなら、『アーティスト・ウェイ』がおすすめだ。著者のジュリア・キャメロンが朗読する声には不思議な力があり、聞いているうちに頭の中が整理されていく。特に朝のルーティンとして聴くと、1日のアイデア出しがスムーズになる。
もう一つの隠れた名作は『Steal Like an Artist』。オースティン・クレオンによる軽妙なトーンが、構想の硬直を解いてくれる。『オリジナリティとは隠ぺい工作だ』という発想の転換は、煮詰まった時に何度も救われた。BGM代わりに流しておくだけでも、思考の枠が広がるのが実感できる。
最近は『Deep Work』のオーディオブック版を集中作業前に聴いている。プロフェッショナルなナレーションが、雑念を削ぎ落とす効果をもたらしてくれる。