もう一つ、西洋の青春小説からの影響も指摘したい。例えばジョン・グリーンの'The Fault in Our Stars'は、病や死と向き合う若者たちの率直な感情表現という点で参考になる。住野の作品にある「若さの脆さを遠慮なくさらす」スタンスは、こうした現代の国際的な若者文学と共振していると感じることが多い。自分としては、重厚な内面描写と現代的共感性が混ざり合っているところが、彼の文章の肝だと思っている。
『Baccano!』の成田良悟の影響が色濃く見られるね。特に群像劇の構成や非線形な時間軸の使い方、キャラクター同士の複雑な絡み合いには共通点が多い。
k minamotoの作品でも、複数の視点から物語が進行し、最終的に一つに収束していく手法は、成田作品から学んだ部分が大きいと思う。『Durarara!!』のような都市伝説と現実の境界を曖昧にする作風も、k minamotoの『夜行廻』シリーズに通じるものを感じる。
キャラクターの台詞回しや、軽妙な会話の中に重要な伏線を散りばめるテクニックも、師匠と呼べるほど似ている部分だ。