ふとした瞬間に耳に残るディスコ調のビートで、雨の歌詞が違う顔を見せることがある。実例を挙げると、'I Can't Stand the Rain'のカバーで一世を風靡したのは' Eruption'だ。オリジナルはAnn Peeblesのソウル曲だが、Eruptionは1978年にディスコ寄りのアレンジでヒットさせ、ダンスフロアとラジオの両方で強い印象を残した。
僕はこのカバーを初めて聴いたとき、原曲の湿った悲しみがビートに転換されるのが面白くて仕方なかった。歌詞の「雨」に込められた虚しさや孤独が、四つ打ちのリズムによって逆に祝祭的に聞こえる瞬間がある。原曲の情緒を尊重しつつ大胆に色を変えた好例として、雨モチーフのカバーを語るときにまず名前が上がる存在だと感じている。
翻訳って本当に難しい作業だよね。特に歌詞の場合、リズムやニュアンスを保ちつつ意味を伝えるのが至難の技。'好きって言って'を英語に訳すなら、直訳すると 'Tell me you love me' かな。でもこれだけだと元の日本語の持つ繊細さが消えちゃう気がする。
日本語の'好き'は'love'より軽いニュアンスもあるし、'言って'の命令形のニュアンスも英語だと強く聞こえがち。だから 'Could you say you like me?' みたいに柔らかくした方が自然かも。歌の雰囲気によっては 'Whisper you love me' ってロマンチックにしてもいいし、翻訳は本当に無限の可能性があるよね。