アリのコロニー形成を追った『Empire of the Ants』のミニドキュメンタリーが記憶に残っています。地面に広がる見えないトンネル網が、砂粒単位で組み上げられる様子は圧巻。NHKの『ダーウィンが来た』で放送されたツバメの泥巣制作シリーズも、親鳥が水辺と建設現場を往復する労力に胸が熱くなりました。
短編動画で死期をテーマに扱った作品なら、'The OceanMaker'が強烈な印象を残します。宇宙船が砂漠に不時着するSF風の設定で、水をめぐる戦いと主人公の最期が詩的に描かれています。9分という短い時間で、環境破壊と人間のエゴへの警鐘も含んでいるのが特徴です。
もう一つ挙げるとすれば、'In a Heartbeat'も心に残る作品。心臓病の少年が移植手術を受けるまでの時間を、文字通り「心臓の鼓動」と共にカウントダウン形式で追う演出が秀逸です。医療現場の緊迫感と家族の葛藤が、アニメーションの柔らかさと絶妙に対比されています。特に手術室のシーンでの色彩の変化は、生死の境目を表現していて見応えがあります。