幻想殺しの能力者を扱った作品で興味深いのは、その能力が『幻想』を打ち消すという点で、他の戦闘能力とは根本的に異なるところだ。例えば『とある魔術の禁書目録』の上条当麻は、どんな超常的な力も無効化できるが、物理的な攻撃には弱い。これは『攻撃特化型』のキャラクターと比べると対照的で、一方が力で圧倒するのに対し、もう一方は相手の力を無に帰す。
このタイプの戦い方は、戦略性が重要になる。相手の能力を事前に把握し、どう無効化するか考える必要があるからだ。逆に『ワンパンマン』のサイタマのような絶対的な力を持つキャラクターは、戦略よりも純粋なパワーで解決する傾向がある。両者の違いは、戦いの『質』そのものに現れていて、見ていて飽きない面白さがある。
幻想殺しの能力者が登場する作品では、能力の特性上、『力 vs 力』の単純な構図になりにくい。そこに知恵比べや心理戦の要素が加わるため、戦闘シーンに深みが生まれるんだよね。