日本語の『朕』という言葉は、古代中国から伝わった一人称代名詞で、特に皇帝や天皇が自身を指す際に用いられてきました。英語に直訳すると『we』や『I』が近いですが、ニュアンス的には『the royal we』という表現がより適切かもしれません。
歴史的に見ると、この言葉は権威と神聖さを帯びた存在としての君主を表すために使われ、現代の一般的な一人称とは全く異なる重みを持っています。『朕』が使われる文脈を考えると、単なる代名詞ではなく、権力の象徴としての機能もあったことが分かります。英語圏の歴史でも、君主が複数形で自身を指す『we』を使う慣習があり、そこに通じるものを感じます。
「帝」という言葉を英語で表現する場合、文脈によって訳し方が変わってくるのが面白いところです。歴史的な文脈では『emperor』が最も一般的で、ローマ帝国の『Roman Emperor』や日本の『Emperor of Japan』などに使われます。
しかしファンタジー作品やゲームの世界では、『imperator』や『sovereign』といった少し格調高い単語が選ばれることも。『The Witcher』シリーズで使われる『Emhyr var Emreis, Emperor of Nilfgaard』のように、権威を強調する役割として描かれることが多いですね。政治的なニュアンスを加えたい時は『ruler』や『monarch』も候補に入ります。
興味深いのは中国史関連だと『huangdi』とそのまま音訳されるケースもあり、『Qin Shi Huangdi』(秦始皇帝)のように固有名詞として定着しています。このように、一言で『帝』と言っても、背景にある文化や時代設定によって最適な英語表現が異なるんです。