『What Remains of Edith Finch』は記憶の断片を辿るナラティブゲームの傑作です。廃屋を探索しながら家族の死を追体験する構成が、喪失と記憶の儚さを強烈に表現しています。各エピソードが全く異なるゲームプレイで展開されるのが特徴で、魚加工場で働きながら空想にふける少年の章など、個性的な記憶の描写が心に残ります。
あの独特の没入感がたまらないオーディオブックの世界で、記憶喪失をテーマにした作品なら『Before I Go to Sleep』が強烈な印象を残します。声優の演技力が物語の不気味さを何倍にも膨らませていて、主人公が毎朝記憶を失うという設定が音声メディアならではの臨場感で描かれます。
特に朝目覚めるシーンの描写が秀逸で、枕元のメモを発見するたびに聞き手も同じ困惑を味わえます。心理スリラーとしての緊張感と人間ドラマが絶妙に融合したこの作品は、通勤時間や家事をしながらでもグイグイ引き込まれるクオリティです。最後の数章は思わず動作を止めて聞き入ってしまうほど。