もう一冊おすすめしたいのは『Armor Design for Fantasy Artists』。こちらは実用的な描き方ガイドも兼ねていて、金属のテクスチャ表現や動きのあるポーズの際の装甲の変形まで解説されている。海外のアーティストによる作品が多いため、日本ではあまり見かけないユニークなスタイルの鎧がたくさん収録されているのが魅力。
『ファンタジーアーマー描き方事典』は、西洋風鎧の構造を歴史的背景から丁寧に解説した稀有な書籍だ。
特に15世紀のゴシックアーマーと16世紀のマクシミリアンアーマーの比較図解が秀逸で、ポールドロンやカウターの可動原理まで視覚的に理解できる。現代ファンタジー作品でアレンジを加える際の基礎知識として、甲冑師の技術書『Armour of the English Knight』からの引用図版も収録されているところが魅力。資料性と創作支援のバランスが取れた一冊といえる。